芸術への心の旅日記

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zoom RSS 火垂の墓(アニメ版)

<<   作成日時 : 2008/08/13 15:32   >>

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もうすぐ、8月15日。終戦記念日である。
この時期になると思い出す映画・・・。
今回紹介する映画は1988年に公開された「火垂の墓」です。

原作は野坂昭如氏の同名小説で1945年の兵庫県神戸市近郊を舞台として、
親を亡くした幼い兄妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする。
しかし、その思いも叶わず悲劇的な死を迎えていく姿を描いている。

本作は、スタジオジブリの制作で、高畑勲監督作品です。
スタジオジブリといえば、宮崎駿氏の作品が有名ではあるが、
高畑氏の作品は違った趣のある作品が揃っている。

1945年9月21日、清太は省線三ノ宮駅構内で衰弱死した。
清太の所持品は錆びたドロップ缶。その中には節子の小さな骨片が入っていた。
駅員がドロップ缶を見つけ、無造作に草むらへ放り投げる。
地面に落ちた缶からこぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交い、やがて静まる。

そして、時代は終戦前にさかのぼる。
14歳の清太と4歳の節子は空襲で母を失い家をも失う。
そして、親戚の家に預けられるが、父親との連絡が取れない事から、
邪険に扱われるようになる。

我慢の限界がきた清太は親戚の家を飛び出し、防空壕にて生活するようになる。
食糧難の中、節子はだんだん弱っていくのであった・・・。

この映画のエッセイとして「もう二度と観たくない映画。でも子供には必ず見て欲しい映画」として、
どなたかが書かれたのを思い出しました(すみません、抜粋ですが誰かわかりません)。

確かに本作は、元気で無邪気な節子の姿が、どんどん衰弱していく残酷な運命を描いているので、
とても悲しく、涙が止まりません。
そして、もう二度とこんな残酷な作品を見たくないという気持ちは理解できる。
また、とても重要なテーマなので、子供には見せたいというのも分かる。

劇場公開時は多くの映画館で「となりのトトロ」と同時上映で公開された。
「となりのトトロ」はとてもファンタジーな映画だったのに対し、
本作はとても悲しい映画であった為、観ている子供が泣き出してしまうというアクシデントがあったそうです。
そして、クレームも・・・。
確かにトトロを見に来た子供に、本作を見せるのは酷である。
しかし、見に行く親も、その情報は掴んでおくべきだったと思う。
そして、教育として、子供に伝える必要があったのではないかと思う。

ロロップ・ロロップ・・・・って、はしゃいでいる節子の姿がとても可愛らしくあるが、
回想シーンとなると切ない。
夜の防空壕の中で舞い上がる火垂も忘れられない。

TV版では親戚のおばさんに主眼を与えていた。
確かに、この激動の時代に二人の子供を養うのは酷であるし、
冷たくしなければならないという葛藤を描いていた。

自分の感想から言えば、原作からみても、このTV版の発想はナンセンスだと思う。
ですので、全く異なるものとして見るのが正解だと思う。

ある人はいう。
この映画は世間知らずの清太が自分勝手に行動して死んでいったバカな映画だと・・・。

そう言ってしまえば、戦争で亡くなった方は全て、バカとなってしまう気がします。
すみません。言葉が悪くて。

14歳の子供に戦時下で敗戦間際である事を的確に理解し行動する事を望む事が、
ナンセンスな話である。

冷静にみて、我慢すればとかは、確かにある。
大人となった自分でも状況下によっては何をしたか分からない。

また、実写版の映画が公開された。
今度の内容は良く分からないが、期待はしています。
ただ、本作はアニメの良さが出ています。
実写と違い生々しさは無いが、直接訴えてくる物がある。
実写版では生々しさが出るので、この悲劇をどのように描くのかが興味深いです。


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コメント(6件)

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(↑HNが長いので「とむ」で結構です。m(__)m)

火垂の墓ですが、トトロ好きな当時5歳の甥っ子の親に頼まれて届けたことがあり、一緒に観たのが最初です。
「お兄ちゃん(僕のこと)、かわいそうだね」と顔をくしゃくしゃにして観ていました。
次は東南アジアに訪問したときのこと。
「日本に火垂の墓ってアニメがあったと思うんだけど、あれを子供たちに観せたい」
現地の知人に頼まれ「日本語版しか手に入らない」と返事したのですが、「アニメは観ているだけでわかる」とのこと。
帰国後、EMSで送りました。また別の国でも同じことを頼まれ送ったことがあります。
昨年、知ったのはロシアなどでも吹き替え版が上映⇒放映されたとか、DVDもかなり売れたそうです。
今さら私がこの作品についてあれこれ述べることもないのですが、K.TAKAさんの仰るようにナンセンスな部分もありますが、アニメとしての良さは出ていますね。
つぼ焼き村役場とむちゅん。
2008/08/13 19:43
とむさん。
火垂の墓は海外で高い評価を得ていますね。
それは、自国は正義とか、敵国は悪とかの表現をしていなく、その状況に置かれた人の物語であるからと説明されていました。
ロシアでは、そんなに人気があったんですね。
自分としては本作は全世界の人に見てもらいたい映画のひとつです。
今のところアニメでは最高傑作といえる作品だと思ってます。
K.TAKA
2008/08/13 21:35
この映画は本当にいい映画ですね。
何度もテレビ放送されるのも頷けます。
初めて見た時、悲しくてたまりませんでした。
テレビ版、違った視点から描こうとしたのでしょうけれど、やはり違和感がありました。
近く公開される実写映画、期待も不安もあります。
桃源児
2008/08/13 22:44
桃源児さん。
そうですね。
このタイトルを思い浮かべるだけで泣けてきます。
K.TAKA
2008/08/13 23:19
映画になるんですね。
テレビドラマになったのを見ました。
アニメの映画は上の娘が4歳くらいの頃、
ビデオを借りてきて見ました。
 途中で、わたしがちょっと場を離れると
娘がギャーっと泣き出したので、
どこかぶつけたのかと思いました。
それほど、小さい子にはちょっときつかった
様です。
 野坂さんは、後に
「小説家はうそつきじゃなきゃいけない。
 僕もね。これもそう。」と言ってました。
謙遜も、創ったところもあるでしょうが
名作ですよね。

2008/08/14 21:58
桃さん。
4歳の子には、内容がキツすぎるかも知れませんね。
本作は野坂さんの実体験を元にしてますが、創作話ではあります。でも、野坂さんの伝えたかった事は本作で伝わると思います。
私も名作だと思います。
映画は松田聖子さんが出るので心配・・・。
K.TAKA
2008/08/15 00:02

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